内科,消化器科
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内視鏡検査について

 

内視鏡検査の実際

 上部と下部の検査は、ともに患者さんに少量の鎮静剤を使って行っています。
これを意識下鎮静法といいます。患者さんは覚醒した状態にありながら、苦痛は軽減し、実際の画像を見ることもできます。ただ、高齢のかたは安全のために鎮静剤を使いません。
 上部の場合*は、食道は画像強調を併用し微小な変化を見逃さないようにします。
また、十二指腸は意外に病気が多いところであり、奥の水平部までみます。
 下部の場合**は、痛みのない検査を心がけ、またポリープがみつかれば色素をかけて観察します。
 検査後にお腹がはらないようにと、送気は炭酸ガスを使用しております。  
 
*   機器は、上部は画質のよい中径と、ときに大径を使用しています。
** 下部は中径と細径を使い分けています。S状結腸というところを伸ばさなけば楽な検査です。
ただ、子宮内膜症による癒着や卵巣の手術後の女性では、時に伸びやすく少し痛みやすいのですが、様々な工夫をしてこれを最小に止めます。

 

胃のポリープはとらなくてよいものがほとんどです

 ありふれているのは胃底腺ポリープです*。大きさが3〜4㎜以内で周囲と同じ色です。
ピロリ菌が陰性の女性によくみつかります。癌にはならないのでとる**ことはしません。
 比較的少ないのは、過形成性ポリープです。赤味のあるポリープで、ピロリ菌がいる人に多く見つかります。大きくなると癌化することもあるので、ポリープの大きさにより、あるいは以前と比べて形が変わったりすればとってしまいます**
 なお、ピロリ菌が陽性の人では、除菌療法が有効です。除菌を行いますとおよそ8割が縮小し、ときに消失することすらあるようです。
 他には、近年まれになった腺腫という腫瘍があります。ピロリ菌がいる人にできますが、その1割に癌を併発します。そこで、腺腫とわかった時点で内視鏡で除去します。


*   当院では検査した人の14.5%にみつかっています。ふつうは複数ケみられますし、その2割は10ヶ以上に及びます。しかし、長年みてもあまり変化しません。
なお、近年では消炎剤を連用している人に酸を強く抑えるプロトンポンプ剤を併用している場合が多くなりました。このような人でポリープが出来やすかったり、その数が増えることもあります。

**  「とる」というのは、高周波などを用いて病変の全体をとることを指します。 なお、以前にポリープを「とった」という人にそれが残っていることがよくあります。これは、組織検査のために病変の一部をつまんだに過ぎないので「とった」わけではありません。

 

大腸ポリープの内視鏡下摘除

 大腸のポリープは、胃のポリープと違って腫瘍性のものが多く、その異型度がステップアップすると癌化の危険が高まります。その病理組織所見が「腺腫」であれば、大きさが6mm以上になりますと5~8%に早期癌を合併します。そこで、5~6mm以上のものはすべて、癌の芽を摘むつもりでその場で内視鏡的に摘除するのが安心です。
一方、5mm未満の病変は6mm以上のものより4~5倍多くみつかりますが、成長が遅く数年を経てもあまり変わりません。しかし、ごく一部に成長するものも出てきます。

 当院では、みつかったポリープが見た目に腺腫であり、その大きさが2~4mmのものはつまむだけで簡単になくなりますのでこれを行います*。また、大きさが5~6mm以上であれば、その場で切り取ります**

*  ただし、見た目に「過形成」であれば大きくてもとりません。もっとも大腸の右側の大き目のもののみとることがあります。しかし、原則として「過形成」はとりません。
不必要な除去をしないようにしています。

** 大きさが5~6mmは、高周波を使わずに切ります(コールドスネアを使用)。そして、およそ7mm以上になると高周波を使って切ります。